タングレスインサートは従来のインサートについているタングの代りにドライビングノッチ(返り)をつけました。このドライビングノッチを挿入工具の爪が引っ掛けて挿入します。挿入が終わると専用工具が自動的に逆回転し、爪がインサートから外れて専用工具の溝の中に収納されます。
セールスポイント
- 1.φ3mm以下のインサートでもタングレスならミスなく確実に挿入できます。(折ったタングがねじ穴に残る心配はありません)
- 2.タングレス挿入工具が電動式に非常に使いやすく設計されています。この使いやすさが、インサートの挿入をより確実に、生産性を高めます。
- 3.挿入工具はねじ式を採用しているので、挿入時のピッチ飛びが防げます。
- 4.タングレスインサートは、どちら側からでも挿入できます。インサートの向きを気にせず使えます。
- 5.専用工具の使用により、タング無しで挿入、抜き取りが可能です。
- 6.抜き取る際にも、めねじにも本品にダメージを与えません。
- 7.タングを折り取ったり、折ったタングを探したり、ゲージを確認する必要がありません。
挿入方法
電動工具で挿入する場合
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ハウジングとロックナットをゆるめ、インサートをノッチに爪がかかるまで装着してください。その後ガードとインサートの隙間を線径1本分あけてハウジングとロックナットをセットしてください。
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コイルを工具の先端に取り付けます。ドライバーのスイッチレバーを押しながら工具を回転させ、コイルを工具の先端に当てながらインサートを電動で装着します。
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母材に対して垂直に工具を持ち、母材に工具先端が接触したらスイッチレバーを握って工具を回転させます。
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ガードに部分が母材に接触すると電動工具は自動的に反転します。レバーを押し続けたまま工具を回転させて工具だけを引き出してください。
手動の場合
電動工具で挿入する場合と同様にインサートを工具の先端に装着します。母材に対して垂直に工具を持ち、押し付けすぎないようにしながらインサートを回しいれてください。工具が母材に当ったところで工具の回転方向を逆にし工具を引き出してください。
サイズ表
呼び径 | 呼び長さ | 自由外径 | 適用ドリル径 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
1D | 1.5D | 2D | 2.5D | 3D | |||
M2.5-0.45 | 2.5 | 3.8 | 5 | 6.3 | 7.5 | 3.20~3.40 | 2.6 |
M3-0.5 | 3 | 4.5 | 6 | 7.5 | 9 | 3.80~4.35 | 3.1 |
M4-0.7 | 4 | 6 | 8 | 10 | 12 | 5.05~5.60 | 4.2 |
M5-0.8 | 5 | 7.5 | 10 | 12.5 | 15 | 6.20~6.80 | 5.2 |
M6-1.0 | 6 | 9 | 12 | 15 | 18 | 7.40~7.95 | 6.3 |
M8-1.25 | 8 | 12 | 16 | 20 | 24 | 9.80~10.35 | 8.4 |
M10-1.50 | 10 | 15 | 20 | 25 | 30 | 11.95~12.50 | 10.5 |
M12-1.75 | 12 | 18 | 24 | 14.30~15.00 | 12.5 |