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ねじ締結体は、ボルトにトルク(回転力)を与えることで発生する引っ張る力《張力》と、被締結物に生じている挟み込む力《圧縮力》によって一体化しています。
この発生している力が、何らかの原因(振動、温度変化、なじみetc)で低下することを「ゆるみ」といいます。
ねじのゆるみの種類は大きく分けて2種類あります。
ナットが戻り回転するゆるみ。
(例:機械の振動でねじが回転して脱落した!←原因は機械の振動。)
ナットが戻り回転しないのに、張力低下するゆるみ。
(例:ねじがガタついてきた!←原因は樹脂が痩せた。)
どちらの現象でねじがゆるんでいるかを把握して、適切なゆるみ対策を行うことが必要です。
ねじが戻り回転しないのは、ねじ面と座面(ナットとボルトが接地している面)の摩擦があるからです。
ボルトに張力(軸力)が発生することで締結体として機能します。
《力いっぱい締める=ゆるみにくい》ではありません!
適正なトルクで締めることにより締結体の機能を果たします。
トルクを管理することは重要ですが、最も大切なのは軸力!
摩擦、トルク、張力(軸力)は密接な関係にあります。
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