水素脆化(水素脆性)とは
電気メッキされた製品は酸洗い処理を行うため、大なり小なり水素ガスの影響を受けます。
水素が鋼の中に侵入し、水素分子となることで素材が脆くなり、遅れ破壊や割れの原因となります。
特に硬度が高く、引張り強度が大きいボルトやナット、座金は水素の影響が大きく、それらが折れたり、割れたりしやすくなります。
この現象のことを「水素脆化(水素脆性)」といいます。
1.酸の中に浸けると
2.水素イオンが侵入し
3.内部で分子になって
空洞ができて4.破断の原因になる
★ 水素脆化(水素脆性)を抑制するために「ベーキング処理」ということを行います。
- 「ベーキング処理」とは・・・
- メッキ後30分以内に約190~220℃で2~4時間加熱し、鋼中の水素を放出させる処理。