ねじのゆるみとは?
ねじ締結体は、ボルトにトルク(回転力)を与えることで発生する引っ張る力《張力》力と、被締結物に生じている挟み込む力《圧縮力》力によって一体化しています。
この発生している力が、何らかの原因(振動、温度変化、なじみetc)で低下することを「ゆるみ」といいます。
ねじのゆるみの原因
ねじのゆるみの種類は大きく分けて2種類あります。
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戻り回転ゆるみ
ナットが戻り回転するゆるみ。
(例:機械の振動でねじが回転して脱落した!←原因は機械の振動。) -
非回転ゆるみ
ナットが戻り回転しないのに、張力低下するゆるみ。
(例:ねじがガタついてきた!←原因は樹脂が痩せた。)
どちらの現象でねじがゆるんでいるかを把握して、適切なゆるみ対策を行うことが必要です。
ねじのゆるみに関するキーワード
『摩擦』
ねじが戻り回転しないのは、ねじ面と座面(ナットとボルトが接地している面)の摩擦があるからです。
『張力(軸力)』
ボルトに張力(軸力)が発生することで締結体として機能します。
『トルク』
《力いっぱい締める=ゆるみにくい》ではありません!
適正なトルクで締めることにより締結体の機能を果たします。
トルクを管理することは重要ですが、最も大切なのは軸力!
摩擦、トルク、張力(軸力)は密接な関係にあります。
ゆるみ止め方法
次の場合には、以下の様なゆるみ止め製品で対応しました。
事例① | 振動や衝撃があるのでゆるみやすい。増し締めするのが大変。 |
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対応① | シーホースノジロック®、ノルトロックワッシャー、シーホースロック、DTIシステム |
事例② | 相手材が強くないのでしっかり締め付けられない。 |
対応② | ノジロック®、シーホースロック、ロックリコイル |
事例③ | 緩み止めを使っているが、ねじの摩擦が大きくて締付の作業が大変。 | 対応③ | ノルトロックワッシャー、DTIシステム |