ノルトロックワッシャーは軸力を利用したゆるみ止め商品で、ゆるんでは困る重要な部分に対して、安全・簡単・確実にボルト・ナットを締結するために生まれたシステムです。締め付け時における最大限の安全性を確保し、振動や衝動によるボルトのゆるみに耐えます。簡単な取付け、取り外しが可能で締め付け力は潤滑油等に影響されません。締め付け力の高い低いにかかわらず、確実な締め付け ・軸力を管理する事ができます。標準のボルトナットと同じ温度条件で使用でき、再使用も可能です。
ノルトロックワッシャーの特徴
摩擦を一切使用しないノルトロックワッシャーは張力でしっかりと“ゆるみ”を防止!
油がかかっても問題ありません!
世の中にある緩み止め対策品のほとんどが摩擦を利用した緩み止めの商品ですが、ノルトロックワッシャーは張力(テンション)を利用したユニークな緩み止め商品です。
2枚組のワッシャー(ノルトロックワッシャーは2枚一組で使用します。)がクサビ構造になっており、どれだけ厳しい振動でも物理的にロックを解除する事はできません。
摩擦を利用しないので油の多い現場であっても問題ありません。
セールスポイント
- 1.摩擦ではなく、軸力を管理する事ができるため、振動によるゆるみに強い!
- 2.ゆるみチェックや増し締めが不要!
- 3.取り外しも楽々! 繰返し使用が可能! 油がかかっていても問題なし!
- 4.ボルト・ナットの破損を防止! 破損事故による対策・修繕費削減!
- 5.最適な軸力を保つため、機械を延命化できる!
採用実績
EUをはじめ、世界各国で採用実績があります。
航空機、船舶、鉄道、自動車、建設機械、工作機械、発電所関連等各種設備機械、農業機械、医療機械、アミューズメント施設、高速道路など、各方面で採用されています。
コスト削減にノルトロックワッシャー
ノルトロックワッシャーは物理的にボルトの張力を維持し軸力低下の“ゆるみ”が発生することはありません。また摩擦を利用しないため、油の多い箇所であってもゆるみに繋がる事はありません。ノルトロックワッシャーを使用する事により従来多大な人員および時間を割いて行なっていたゆるみのチェック、増し締め作業、さらにボルト/ナットのゆるみと破損が原因の修繕工事にかかる時間と人員も大幅にカットする事ができます。また糊付けや溶接止めとは違い簡単に取り外しする事が可能なので、必要な点検箇所は容易に点検する事が可能です。
ノルトロックワッシャーの使用方法
- ■通常のタップボルト穴の場合
ノルトロックワッシャーが、表面に対し安全に締め付けます。
- ■座繰り穴の場合
標準タイプのノルトロックワッシャーの外径は、DIN974 規格の座繰り穴に合わせて設計されているため、ワッシャーが標準ボルトの頭部の下にぴったり納まります。
(但しクリアランスを確認下さい。)
- ■貫通穴の場合
全ての締結ワッシャーと同様、貫通穴には、2組のノルトロックワッシャー(1組はボルト固定用、もう一組はナット固定用)が必要となります。
締結は両方のワッシャーのカム面同士を確実に締めていただくために、ボルト側を締結する際はナット側を固定しておく必要があります。
- ■スタッドボルトの場合
ノルトロックワッシャーが、スタッドボルトにナットを安全に締め付けます。
接着剤を使う必要はありません。
- ■下穴が大きい物や長穴、
または相手材表面が柔らかい場合 -
下穴が大きい物や長穴の場合、または柔らかい相手材表面で使用する場合、荷重分散が最適になるよう、外径が幅広のノルトロック"SP"ワッシャーと一緒にフランジボルト・ナットをお使い下さい
- ■ノルトロックワッシャーの使用をお勧めしない場合
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- ・相手材が座金等により固定されていない場合。(図参照)
- ・相手材の硬度がワッシャーの高度より高い場合。
- ・相手材が非常に柔らかい場合。(木材、プラスティックなど)
- ・なじみ量が極めて大きいアプリケーションの場合。
- ・締結部が軸力で保持されていない場合。(中空になっている場合等)
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※使用箇所が、上記設計判断基準のうち、一つ以上に当てはまる場合は、カスタマーセンターまでお問い合わせください。代替え策をご提案いたします。
ユンカー式振動試験でサポートします!
ノルトロックワッシャーをご検討のお客様のサポートとして詳細な打ち合わせ後、過酷な環境下でお客様専用の試験を実施します。試験の結果をテストレポートで提出、貴社のボルトジョイントに対するアドバイスをさせていただく事ができます!
ノンクロムに対応した製品紹介